音楽にお金を払うかどうか

聴く

この記事で紹介すること

突然ですが、皆さんは、音楽にお金を払うことには抵抗がありますか?

実は、今度人生初の有償のオフラインのライブに行くことになりました。目当てのシンガーは、手がクリームパンさんです(いつも激押ししているのですが、理由やおすすめについては以下にまとめています。)。

音楽データ(iTunes)やCDを購入することであればかなり多くの人が経験していると思いますが、ライブに行く、有料配信を見る、グッズを買う、ということになるとかなり経験している人が限られているのではないかという気がします。

自分も全く同じ感覚なのですが(プロの方々すみません・・・)、そのような自分がついにライブを見に行くことになったのです。

そこで、そのような考えの変化について、①そもそも何故音楽は無料と思われることがあるのか②お金を払うことは何が目的なのかという観点から、少し深堀りして考えてみたいと思います。

音楽は無料と考えるのは何故か

音楽は無料「で」いい

そもそも専門家からそのサービスの提供を受ける場合には、むしろ有償であることがほとんどです。しかし、音楽の分野では、何故お金を払わなくてよいと考えがちなのでしょうか(無償で依頼されて怒っているアーティストの方Twitterでもよくいらっしゃいますよね)。

ちなみに、以前別の記事で紹介した日比谷音楽祭では、「親子孫3世代、誰もが気持ちのよい空間」を目指しているため、クラウドファンディングまでして、入場料は無料としています。しかし、リスナーの立場では、ここまで強い志を持って音楽を「無料」とすべきと考えている人は少ないのではないでしょうか。

どちらかというと、私は無料「で」いいかなと思う方が多いかと思います。自分の経験や、周りの状況を考えてみると、以下の2つがその理由なのかなと思います。

  1. 無料で聴ける音楽も多い
  2. 効能がわかりづらい

無料で聴ける音楽がある

やはり、お金をあえて払わなくてよいと考える何より大きい理由は、かなり多くの音楽が無料で聴けることではないかと思います。

【趣味で楽器をしている人も多い】

まず、趣味で楽器や歌をしている人も多く、しかも、かなり上手な人も中にはいます。趣味で演奏している人たちにとっては、それができないと生活ができない訳ではありません。しかも、多くの方々の周りには音楽のプロとして生活している人はほとんどいないかと思います。

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そのような環境の中では、音楽を聴くのにお金を支払うという意識も生まれにくいのではないでしょうか。

【プロの演奏等もYoutube・Tiktok、Spotify、ラジオ等で無料で聴ける】

また、もちろんプロの方々は演奏を生活の糧にしているのですが、プロの方の演奏・曲であっても、現在、Youtube、Tiktok、Spotify、さらにラジオ等で無料で聴くことができます(有難い時代に生まれましたね・・・)。

そうすると、どうしても無料の音楽に流れがちなのかなと思います。

効能が分かりづらい

上記の通り、かなりの曲を無料で聴くことができますが、特に特定の音楽を聞きたい場合には、お金を出して購入することで、いつでもその音楽を聴くことができます。その意味では、CDやiTunesでの購入はその効能は分かりやすいかもしれません。

他方、ライブ等についてはどうでしょうか。いつもイヤホンで聞いている音楽を生で聞くことは、もちろん、とても素晴らしい体験になるとは思います。しかし、何かその商品自体によって直接課題を解決したりするものではないので、それが「お金を出すほどなのか」ということは判断しづらいと思います。

お金を払うようになったときの気持ち

体験を共有したい

では、そのような状況の中で、お金を払う人々は何故音楽にお金を支払うのでしょうか。

お金を払う理由としては、まずは、「ぜひ本人にも直接お会いしてみたい!!」ということがあると思います。そして、「会いたい」という感情をより分析すると、「一緒にライブという場で体験を共有したい」と言うことなのだと思います。

もちろん、音楽自体は、youtube等で無料で聴くことができますし、音楽も購入することができます。しかし、「ライブと言う場で体験を共有する」ということは、いくら無料の音楽を聴いても達成できません。

特に大型のライブに行く人のことについて、以前は「後ろの方の座席では、アーティスト本人は米粒の大きさにしか見えないだろうなぁ。本人が見えないのに何故あえて行くんだろうなぁ。」と思ったこともあります。しかし、今となっては、「同じ場をあのアーティストと共有できている」ことが重要なのだなと考えるようになりました。しかも、以下の記事でも分析した通り、特にオフラインのライブでは観客・アーティストの一体感を強く感じることができます。

アーティストを応援したい

前述の通り、あえてお金を支払う一番は前述の「体験の共有」が重要なのかなと思いますが、もう一つ自分の中で理由として考えているのは、やはりオンライン・オフライン限らず、有償でライブを見たりすることで、アーティストへの応援になるということです(そのアーティストのグッズの購入等も同様だと思います。)。

アーティストも当然生活がありますので、無償で音楽をしているだけでは生きていくことができません。そこで、非常に微力ですが、自分が有償でライブ等に参加すれば、少しでもそのアーティストが音楽を続けられることができるようになります。

もちろん、ライブへの参加は「対価の支払い」があるのですが、気持ち的には、素敵な音楽を生み出してくれているアーティストへの(今後もぜひ続けてほしいという)応援という側面もあるように思います(この意味で、NPOやNGO等に寄附することに似ている気がします。)

自分のQOLの向上に貢献する

ちなみに、自分も、いくつかの無料のライブも経験して、オフラインのライブでの「体験の共有」の雰囲気が分かるようになったことは大きいかもしれません。そして、ライブで参加することで、それが明日の活力になることを明確に認識できるようになりました。

また、よく「推し活」と言われるように、応援する気持ちそのものが、生活にハリをもたらしてくれます。

その意味では、音楽(アーティスト)にお金を払うことは、自分のQOL(Quality of Life)を高めることに貢献してくれますし、そのことがはっきりと意識できるようになったからこそお金を払うことになったのだと思います。

最後に

ということで、音楽を無料と考えてしまう理由や、逆に、お金を払うようになった時の気持ちをまとめてみました。

もちろん自分の生活が崩れるような支出は禁物ですが、多くの人がお金を音楽・アーティストに対して支払うことに抵抗がなくなってくれば、アーティストも活動が継続しやすくなりさらに音楽が発展することになると思います。そして、なによりその分心から音楽を楽しんでいる人が増えていることの裏返しですので、とても素敵な世界ですね。

以上、この記事が

音楽好きだけど、お金払うのはちょっとな~~

という方に少しでも参考になればうれしいです!

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