この記事で紹介すること
みなさん、aikoの「カブトムシ」はご存知でしょうか。1999年にリリースされた曲で、aikoの代表的な曲の一つです。
色々な動画を見ているなかでとても素敵な高校生の「カブトムシ」のアレンジ動画を見つけたので、その動画について紹介するとともに、演奏するときのアレンジについて紹介をしたいと思います。
高校生の動画の紹介
動画の概要
ということでまずは、今日紹介する動画はこちらです。高校生が、文化祭でアコギの弾き語りで「カブトムシ」を演奏しています。途中で機材トラブルに見舞われますが、見事に歌い切ります。ぜひご覧ください。
思い切りの良さ
この動画の見どころは、何と言っても3:12あたりにギターの音が切れてしまってからの、4:00での「ボーカルもマイク使わない!」と振り切ったところではないでしょうか。
突然の機材トラブルで、3:12あたりで動揺しつつ、早くギターの音が回復してくれと思いながらAメロを歌っていたものの、回復しないことを悟ったということでしょうか。
この思い切りにに会場も沸き上がります。動画で見てるだけでも鳥肌が立ちますよね。
マイクを使わない良さを生かす
そして、4:00以降、「大丈夫かな?」という観客の心配をよそに、むしろ、マイクがないからこそできる自由な演奏をします。
マイクやコードに縛られる必要はなくなったので、舞台のそで近くまで動きつつ、観客の生徒?たちと近い位置でアイコンタクトをとりながら楽しそうに演奏をしています。コミュニケーションをとりながら周囲の人たちと演奏を楽しむ、「まさにこれこそが音楽の真骨頂ではないか」と思わせてくれます。
「カブトムシ」のアレンジを考える
テンポ
aikoのカブトムシの原曲のテンポは75BPMです。上記動画での演奏では、若干これより遅い65BPMぐらいの印象ですね。
これくらい落とすとかなり「バラード」的な雰囲気が強調されますね。「ヒナ」さんの優しい歌声にかなりマッチしています。
音域とキーの設定
「音域の沼」さんのブログではしっかりaikoの「カブトムシ」もカバーされています。本当にありがたいですね。もりっしーさんの分析によると、
地声再低音はmid1G#(G#3)、地声最高音はhiC(C5) 、裏声最高音はhiF(F5)
だそうです。
自分の場合は、原曲キーは全く無理なので、原曲で3フレットCapo3の弾き方で、Capo5で弾き、1オクターブ下げて歌っています(コード譜はUフレット参照)。そうすると、
地声再低音はmid1B♭(B♭2)、地声最高音はmid2D(D3) 、裏声最高音はmid2G(G4)
になります(こちらはも上記もりっしーさんのサイトの鍵盤を見て確認してみてください。)。男性だとこれくらいのキーになると歌いやすいかもしれません。
間奏
やはりカブトムシのアレンジのオリジナリティが出るのは、サビに入る直前の部分ではないでしょうか(原曲では2拍分)。ここでは色々なアレンジを紹介してみます。
①4拍、ボディーを叩く
紹介した動画でヒナさんは、1番のサビの前ではアコギのボディーを4拍(1小節分)こぶしでコツコツ叩いていますね(1:54~58の部分)。とてもシンプルで安心感があります。
②4拍+裏、ボディーを叩く
紹介した動画のヒナさんの2番のサビの前は、前半の4拍(①の叩き方)と異なり、4拍を強く打ちつつ、その間(裏拍)にも軽くコツコツ入れる形にしています(4:12~15)。とても盛り上がる感じが表現されていて素敵ですね。
③2拍目でグリッサンド
「グリッサンド」と言う言葉は私も知らなかったのですが(知らない方はこちら)、高フレットから低フレットにかけて指を移動させてどぅーんとするやつです(語彙力がなくてすみません笑)。
これは、Tiktokで山田りおう(@riou429)さんがたまたまTiktokライブでカブトムシを演奏したとき、確かこのグリッサンドでサビ前を弾いていました。これが決まるととても格好良いですね。
なかなかタイミングが難しいのですが、サビ直前の2拍の2拍目にどぅーんってできると良い感じになる気がします。
④平手で「どんだだったたっ」とアコギをたたく
色々あるのですが自分は、カブトムシの原曲にあるあのドラムの「どんだだったたっ」という音を再現するために、アコギの以下の写真の①、②、③の部分を平手でどん・たたん・たたんと順番に叩いてます。結構叩く場所によってアコギも音が違うので、かなり原曲のドラムを再現できる気がします。この奏法はかなりレアな気がしますが、もし共感してくださる方がいればぜひ一緒にこの奏法しましょう笑。
最後に
ということでカブトムシについて動画紹介プラス演奏のアレンジ等を記載してみました。ちなみに、私の息子はなぜかaikoのカブトムシを聞くとよく寝ていたので、自分も寝かしつけと称してこの曲を弾いていました笑(2歳ぐらいから拒否されることが多くなりましたが・・・)。
この曲の中では特にFm6が結構難しいですが、有名な曲なので、これができると「とりあえず1曲」のレパートリーにもなるのでぜひ演奏してみてください。
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