映画「ONCE ダブリンの街角で」を見て(ネタバレあり)

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こんにちは。以前、「ミュージカル「ONCE ダブリンの街角で」を見て(ネタバレあり)」という記事にて、「ONCE ダブリンの街角で」というミュージカルを紹介させていただきました。

諸事情により妻にミュージカルを見に行ってもらったのですが、私自身はまだ映画も見たことがなかったので、改めてU-Nextで初めて映画を見ました!

今度はおにおんクラブ本人の視点ということですが、ミュージカルの感想と若干重複する部分があるかもしれません。その点夫婦で感覚が似ているということでご容赦ください笑。

結論から言えば、やはり音楽をしている人こそ、強く共感し、葛藤や主人公たちの想いを理解することができると思いますので、とてもおすすめです。

見どころ

音楽の観点から

やはり、音楽の観点から考えると「音楽があるからこその出会いとつながり」を感じることができるということです。

主人公の男性は、掃除機の修理等をしながら、ストリートミュージシャンとしてプロを目指していました。そんな中で移民の女性に出会います。

ストーリーについては、ミュージカルと同様ですので、ここでは詳細は割愛しますが(ご関心がある方はぜひミュージカルの記事を見てください。)、特に共感したのは以下のポイントです。

  • ぴったり歌声や演奏がフィットた時の感動

最初に二人が出会った頃に、その女性がピアノを弾かせてもらっている楽器屋で一緒に演奏するシーンがあります。この時に、女性のピアノと歌声に合わせて、男性もギターを弾き始め、二人の息はぴったり。まさに「ハーモニー」が生まれ、二人ともとても気持ちよさそうに歌って演奏をしています。

実際、ギターをしていると、一緒に演奏等をしてぴったり感覚が合った時の感動は、気持ちよすぎて時を忘れてしまいそうになるほどです。突然合った二人がそのような感覚を共有できたなら、最初は心を開いていなかった男性が、女性に惹かれ始めることにも納得です。

  • 男性のCD製作にかける女性の想い

また、最後、男性がロンドンに旅立つことを決意した際、女性に「CDを作るから一緒に演奏して歌ってくれないか」と頼みます。このCDは、ロンドンにおいてバンドとして売り込むときに使うためのデモCDです。この時、女性は、そのお誘いを快諾したうえ、銀行との融資の交渉、服等のチョイス、スタジオの交渉や、他のバンドメンバーの誘い等も含め精力的に協力します。

もちろん、女性の男性への「愛」があるからこそなのだと思うのですが、この女性をさらに後押ししたのは、この目標が二人の大切なつながりである「音楽」であるからなのかなと思います。女性にとっては、子供もいて(遠く離れてしまい復縁できるかどうかわからない)夫がいる中で、分かりやすい恋人としての「愛」は提供できないけれども、音楽にその思いを昇華させたのかもしれません。

最後のCDのレコーディングの時の休憩時間に、女性が男性の方で泣いているシーンが、まさにこの葛藤を端的に表しているのかなと思います。

  • 最後のピアノのプレゼントにかける男性の想い

逆に、男性は、女性に対し、最後、父からもらった餞別のお金を使って、女性がずっと欲しがっていた高級なピアノをプレゼントします。

ある意味無謀とも思えるこのプレゼントですが、ここでも共通するのは、「音楽を通じた絆」です。再校の音楽を共有した二人は、相手に何を残すのか。男性は、その女性との関係性は残すことはできないけれども、女性にピアノをプレゼントすることで、女性の音楽をぜひ今後も残していってほしい、そう思ったのかもしれません。

人間模様の観点から

夫と離れ離れになっており、また、男性の方もロンドンにいた恋人がいるという中で、二人は出会ってしまいます。

二人は心から惹かれ合っているのですが、それぞれ持つ関係性があります。今このタイミングでなく二人が出会っていれば、二人は結ばれたかもしれません。しかし、このタイミングでであったがゆえに、その想いは、お互いの胸にしまったまま、それぞれの道を歩んでいくことになります。

他方、このタイミングで出会ったこと自体は二人が恋人そして夫婦としてつながれないという点で悲劇的かもしれませんが、様々な経験を経たこのタイミングで出会えたからこそ、より素晴らしい音楽を経験できたということも言えるのではないかと思いました。

多分、見る人によっては「モヤモヤが残る」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、このような出会いのタイミングと人間模様という観点からみると、考えさせられるストーリーだなと思います。

演技の観点から

なお、演技についても、主人公二人はとても上手でした。

特に私が不思議?だったのは、主人公の女性の方は、終始非常に控えめな印象があります。ただ、結構男性には積極的に話しかけたり、また、交渉でも上手に強めの提案をするなど、非常に「前に前に」出るタイプの行動をしているのです笑。

このような一見矛盾するような雰囲気を醸し出しているのがとても面白かったです。控えめだけどしっかり芯があるというのは、私も目指したいところでして、立ち振る舞いも参考になるかなと思いました。まだ私自身確信を持てていないのですが、おそらく、色々自分のことを話をしていても、しっかりと相手のことを気遣い、また、話をしっかりと聞いているからかなと思っています。

最後に

音楽は、様々な役割を果たします。実際音楽を通じて、そして楽器が演奏できることで、この映画のようなつながりも生まれます。そして、音楽を通じた様々な出会いは私自身非常に実感していることです。

そのように、音楽を通じた人間関係を構築を経験してきた、楽器を経験した皆さんにこそ、ぜひ見ていただきたい作品だなと思います。

AmazonでDVDの販売等もしていますが、U-NEXTであれば、インターネット環境さえあれば、スマホでも見ることができますので、ぜひご検討ください。

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