この記事で紹介すること
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音楽が好きな方、何か音楽を仕事にできたら良いなぁと思っていること、ありませんか。以前以下の記事にて、音楽家になりたい人向けの書籍を紹介させていただきました。
音楽にも様々なかかわり方がありますが、今日は、タイトルの通り音楽ライターという職業についての書籍をご紹介したいと思います。
蛇足ですが、この本は、上記記事で紹介した相澤真一他『音楽で生きる方法 高校生からの音大受験、留学、仕事と将来』と同じ青弓社が出版されていますね。とても興味深い本を沢山出していただいてとても有難いです。
前提として
この本を読んでほしい人
もともと、自分の場合は、ギターも始めたことと、また、文章を書いたり発信することは結構好きなので、ブログを始めて見ました。なかなかPVは増えないのでモチベーションの維持も大変なのですが、一度読んだことがある方々には、結構面白いと言っていただいたりもしたので、「ライターとかもできたりするかなぁ。」とかぼんやりと考えていたときにこの本に出会いました。
まさに自分が考えていたことの関心のど真ん中だったので、2日ぐらいであっという間に読んでしまいました。
この書籍のp9では「すでにブログやZINEで自分の文章を発信して歩み出している人」には得るものが少ないかもしれず、「まだスタートラインに立っていない人、立ってはみたものの雲をつかむような思いでいる人にこそ読んでほしい」とありました。自分は、まさに雲をつかむような思いでブログを書いているので、後者の人間としてターゲット像に合致していたようです笑。ということで、これから音楽ライターに少しでも興味が合ったり、少しだけ発信を始めて見たような人にはかなり役立つ内容だと思います。
著者の方のご紹介(この道40年近くのプロの方)
妹尾みえさんは、書籍では以下のような自己紹介をされています。
1961年、千葉県生まれ。日本で唯一の女性ブルースライター。小学生のころフォークソングやロックに目覚め、中学2年生のときにブルースに出合い、以後まっしぐら。ブラックミュージックを中心に専門誌で執筆を続けると同時に、日本のルーツミュージックとライブシーンにも愛情を注ぎ続けている。
妹尾みえ『音楽ライターになろう!』(青弓社、2023)奥付より抜粋
音楽ライターも漠然と考えていましたが、当然ながら、それぞれのご専門があるんですね。妹尾さんご自身のホームページによると、純粋な「ライター」としての仕事以外にも、音楽制作や「自分史に関するご相談」等独自のサービスも提供されているようです。
なんとこの道で40年近くも仕事をされている大ベテランの方で、そのような方の「音楽ライター」についての知見を1冊で知れるというのもこの本のおススメのポイントです。
実際読んだ感想
ということで、実際に私が読んで勉強になった点はたくさんあるのですが、以下の3つに絞ってここではご紹介したいと思います。
- 収入・稼ぎ方等が非常に具体的に分かる
- 知識量・経験に圧倒される
- 次のステップが見える
収入・稼ぎ方等が非常に具体的に分かる
「生活できる?」という項目(p34)では、「フリーランス白書2022」からの比較や、原稿料の金額感、さらに、どの程度仕事があれば生活ができるれべるになるのか、というお金にまつわる話も具体的に記載されています。報酬の金額感等は、どの程度重視するかは人によるかもしれませんが、特に副業としてライターを考えるのであれば知っておきたい点だと思います。
また、第2章では「音楽ライターの仕事って?」というテーマで、音楽ライターの具体的な活動の場等を紹介してくださっています。各仕事の具体的なイメージをすることができたという点でももちろん役に立つのですが、個人的には、それに加えてメディア出演やプロデュース業務等も紹介されていることが印象的でした。音楽ライターと言えば「書く」ことばかりがイメージされがちですが、その先に様々な広がりがあることは大変興味深いですね。
知識量・経験に圧倒される
また、この本を読んで感じたのは、「著者の圧倒的行動力と知識量」です。特に第4章の著者のライターになるに至るまでと、その後の活動経歴(まさに著者の「自分史」ですね。)をご紹介されています。特に大学での「ミニコミ制作」の話(p130~)は結構ぶっ飛んでいるというか笑、すさまじい行動力です。そしてその後のフリーライターとしての活動等も通じ、まさに知識を吸収し学び続けている感じです。
この部分を読むと、「いや、音楽ライターはなかなか厳しいぞ・・・」と思うのですが、まぁ、プロとして文章を書く以上、そのレベルを目指さないといけないのかなとも思うところです。
次のステップが見える
ということで、本書を読むと、音楽ライターとしての具体的な活動を知ることができる一方で、知識量・経験に圧倒されるので、自分なんかが「音楽ライターとかできるかな」とか思ってごめんなさいという気がしたのですが笑、次のステップなども示してくれているのが有難いところです。少なくとも自分がライターを目指すことを考えたときには、以下の2点が重要かなと思っています。
- 得意分野を探す
- とりあえず書いてアピールしていく
そして上記はかなり初心者のステップですが、第5章では「ワンランク上を目指して自分に投資しよう」と言う項目で、さらにブラッシュアップする方法も記載されています。したがって、折に触れて見返すことで得られることもたくさんありそうです。
最後に
この記事では、妹尾みえ『音楽ライターになろう!』(青弓社、2023)についてご紹介をさせていただきました。この本のおかげで、私のブログについてもいろいろ考えるべきことを得ることができました。このような先人の知恵を学ばせていただきつつ、自分に生かしていきたいと思います。
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