この記事で紹介すること
おそらく、この記事を読んでいる皆さんは、アコギを練習されている方が多いかと思います。
先日『Jポップは死んだ』(扶桑社BOOKS新書)という書籍の中で、楽器が弾けないミュージシャンがいることや、アナログシンセサイザーが再興していることが触れられていました(PCではクリックだけで済むのに、ボタンをひねる行為が新鮮、ということのようです。)。Jポップの産業構造の変化等を様々な現場から分析していて大変興味深い本で、「そうなんだー!」と思いながら読んでいたのですが、ふと思ったのです。
そういえば、今の時代、上手なアコギの音を聞こうと思えば、必ずしも自分で演奏する必要がありません。むしろコスパだけの観点から言えば滅茶苦茶悪いと思います苦笑。そこで、この記事では、そんな時代に何故アコギを練習するのか、前述のアナログシンセの再興とともにちょっと考えてみました。
この質問をもう少し分解すると、①なぜ練習をやめないのかとという質問と、②デジタルとの違いは何かの2点に分けられるように思います。
何故練習をやめないのか
問いを立ててみる
とはいえ、「なぜアコギを練習するのか」という問いはあまりにも漠然としているので、この質問を以下のような問いで考えてみたいと思います。
なぜあなたはアコギをやめないのですか?
こうしてみると、もう少し考えやすくなる気がしますが、どうでしょうか。自分の上記の問への答えは、以下の4つです。
① 楽器ができることへの憧れがある
② いつでも歌が歌える
③ できるようになることが楽しい
④ もっとできるようになりたい
です。
楽器ができることへの憧れがある
以前も確かどこかで書いた気がするのですが、もともとピアノも習っていました。最後の方は頑張った甲斐もあり、いくつかの曲を暗譜で弾いたりもできていたのですが、そのあとなかなか続けることができませんでした。
若干の挫折感を感じながらも、やはり楽器ができると格好良いなぁと思っており、これがギターの練習を続ける原動力になっていると思います。
いつでも歌を歌える
2点目は、アコギができるといつでも歌が歌える、ということです。
小さい頃はあまり歌が好きではなかったのですが、20代半ばごろのタイミングでたまたま近所に会ったカラオケにふらっと入ったら、そこからドハマリしてしまいまして、よく歌を歌うようになりました。
アコギがあれば、カラオケの音源がなくても自分が好きなように歌うことができます。しかもカポを使えばキーも調整することが可能です。歌好きな自分にとっては、ギターを自分の歌の友にしている感じです笑。やっぱり友達とはなかなか離れがたいですね笑。
できるようになることが楽しい
あとは、アコギをすると少しずつでも成長を実感できることがうれしいところです。もちろん、毎日何時間も練習している人から比べると亀のような速さだと思うのですが、いちど「あ、ちょっとうまくなったかも」ということを体験してしまうと、やはり「またあの経験をしたい」と思いますよね。ちょっと中毒性がある気がします笑。
もっとできるようになりたい
そして、やはり今でも練習を辞めない一番の理由は「もっとできるようになりたいから」ということです。特に、次のことが今のところは目標です。
- 友達とセッションをする
- アドリブができるようになる
そして、感覚的には「音楽を使って会話をする」ということができれば、もう本当に楽しいだろうなと思います。自分でオープンマイクとか主催できちゃうと良いですよね。何曲か弾けるようにはなったものの、まだまだ上手くなりたい!という気持ちがあります。
デジタルとアナログの違い
ということで、辞めない理由は上記の通りですが、これがデジタルで対応しても良いのでは?という気もします。
しかし、やっぱりデジタルだけでは、出せる音にも、また、活動の幅にも限界があります。例えば特定の音源だけでは音のニュアンスみたいなのは表現するのは難しいですし、すぐ何かの伴奏をしようとなると難しかったりします。
また、何よりも、音楽を自分が奏でている実感が欲しいのだと思います。手触り感のような感じでしょうか。スーパーで売っている野菜より自分がベランダで育てた野菜の方がおいしく感じたり、また、棚も自分で木材から組み立てた者の方が達成感があったり愛着が生じたりするのと同じでしょうか。
最後に
このような観点では、やはりアコギの分野においても、デジタルが進んでいるとしても「アナログ」のニーズは絶えることはないのかもしれないですね。
この点では、冒頭で紹介したアナログシンセサイザーの再興とやはり同じ流れなのかもしれないと感じました。
アコギを練習しているみなさん、どうでしょうか?ぜひみなさんの意見もコメント等で教えていただけると嬉しいです。
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