この記事で紹介すること
今日まで実は、プライベートで下関まで行っていました。その中で、20日に開催される馬関祭りの中で、ギタリストの森本ケンタ氏がライブをするということで、ライブを見に行きました。
実は、あまり森本ケンタさんのことは知らなかったのですが、音楽も初めて聴くスタイルのものばかりでとても感動したので、折角なので森本ケンタさんのこととライブのことをブログに書きたいと思います。
森本ケンタトリオについて
森本ケンタさんについて
森本ケンタさんというギタリストの方は、広島を中心に活動しているギタリストです。
こちらの記事によると、もともとシンガーソングライターの活動をされていたものの、のどの障害の影響で、2018年からギタリストに転向して活動されているそうです。
演奏のスタイルとしては、以下の通りインタビューでもお話されています。
フラメンコギターとJ‐POPを融合させた音楽づくりをしてきましたが、ジャンルには縛られたくないと思っています。すごいなと思う身近にいるミュージシャンの音楽や技を見て学んだり、大好きで尊敬するジプシー・キングスやギタリストのビセンテ・アミーゴの音楽を聴いて研究したりはします。でも、僕は僕にしかできない音楽で森本ケンタの世界をつくりたいと思っています。
https://kobecco.hpg.co.jp/33000/
この記事を読んだのは、演奏を聴いた後だったのですが、とても腑に落ちました。皆さんも、Youtube等で聴いた後にこのコメントを読むと改めて納得すると思います(特に今回のセットリストの1曲目のOPENとか)。
バンド編成
今回は、森本ケンタさん一人という訳ではなく、「森本ケンタブラザーズ」という名前で、以下の編成で演奏をされていました。
ギター:森本ケンタ
チェロ:川岡光一
パーカッション:森川泰介
メロディを担うのがギターであったりチェロであったり、それによっても大きく曲の雰囲気が変わります。また、パーカッションも、前に出過ぎず下がり過ぎず、ギターとチェロとパーカッションという編成は初めてでしたが、本当に素敵な組み合わせでした。
ライブの内容
ライブを見たポジション
今までいくつかライブを見てきたのですが、やはり、スピーカーとのポジションが結構重要なことが分かってきたので、今回は、ステージの正面で、かつ、スピーカーの両方がまっすぐ届く位置に陣取ることができました。
これで、丁度バンドの皆さんも正面に見ることができ、かつ、スピーカーの音もしっかりと聞くことができました。
セットリスト
ということで、今回のセットリストのうち、しっかりと記録・記憶をできたのは以下の5曲でした。
①:OPEN(動画はこちら)
最初の曲は、「OPEN」という名前の曲です(当初ききとれず、後で調べました。)。とてもさわやかで、前向きで、開放感あふれるまさに「OPEN」の名前にふさわしい曲です。朝の目覚めの曲に使いたいですね笑。
②:Tuxedo(「タキシード」と読みます。動画はこちら)
今回のセットリストの中でフラメンコっぽさが出ている情熱的な曲です。
マニアックな話で恐縮ですが、あれだけカッティング的な動きをかなりしているのにこの音があまり前面に出ていないのが衝撃です。このあたりの力加減はフラメンコギターの特徴なのでしょうか。また、途中でおそらくルーパーを活用していたと思うのですが、ギターについても音がとても厚くなっていることが印象的でした。
③:海の見える街
下関のホテルから見えるきれいな海を見えて、ぜひこの曲を歌いたいと思った、というMCもありましたが、ご本人にとっても思い入れが深い曲のようです。この曲は、森本ケンタさんの「ポップスとフラメンコギターの融合」を感じることができる曲目です。今回は、メロディーをチェロが弾いていたこともあり、もはや、ポップスとフラメンコギターとチェロの融合、みたいな贅沢な形になっていました笑。
また、ここで気になったのが、パーカッションの森川さんが、カホンを叩いているのに、なぜかドラムのスネア等のドラムの音が聞こえてくること。どうやら最近は、カホンでドラムのような音が出せるのですね(電子カホンというようです。こちら)。
ということで、トリオ感を感じさせない豪華な演奏でした。
④:メロディーズ
この数年間で思い出を作れなかった人もいるかもしれないけど、これから思い出を作っていこうという方々向けの曲です。
ギターで非常にシンプルなメロディを繰り返す形でしたが、チェロとの掛け合いでいろいろな表情を見せてくれました。
⑤:Julieta(動画はこちら)
またこちらは、メロディアスで、アルハンブラ宮殿の思い出のメロディーを若干明るくアップテンポにしたようなイメージの曲です(もちろんメロディーは全然違うのですが)。非常に月並みですが、熱く惹かれ合う二人の気持ち、そして、そのもどかしさが思い浮かびます。
森本ケンタさんの曲はどれも、フラメンコギターの要素も多分に含みつつ、ポップスな曲調でもあるため、なんとなく勝手にこのメロディーに込められた思いへの想像が掻き立てられます。
全体を通じて
フラメンコギターとの融合
今回ライブで聴いて衝撃だったのは、やはりなによりも衝撃はフラメンコギターとポップスとの融合です。
クラシックギターとポップスは結構ありますが、今まであまりフラメンコギターとポップスのつながりを考えたことはありませんでした。しかし、今回見事にそのような自分の「常識」が崩れました。
フラメンコギターは今までフラメンコの踊りを踊るためのものとしか考えていませんでしたが、やさしさ、さわやかさ、情熱、このあたりを表すのに特にフラメンコギターがぴったりですね。さっそくこのブログを聴きながら、森本ケンタさんのプレイリストを聴いています。
インストライブの良さ
普段弾き語りが好きなので、あまりインスト系の音楽は聴かないのですが、今回のライブでは、「インストだからこその良さ」を感じられた気がします。
クラシックの音楽は、「静かにじっと上品に聞く」感じで、他方、バンドのライブでは「うおぉー!」と声を上げてテンション爆上げ、みたいな感じでしたが笑、今回の森本ケンタさんのライブはその中間ぐらいでした。
もちろん、演奏を楽しんで過ごしていましたが、それ以上にカフェにいるようなリラックス感を持ちながら演奏を楽しむことができました。
最後に
ということで、今回は、下関の馬関祭りに参加した際、たまたま初めて演奏を聴いた森本ケンタさんのことと、そのライブについて紹介させていただきました。こういう偶然の出会いも本当に大切ですね。
特に、歌詞の入った歌が好きな方でも、森本ケンタさんのメロディーがはっきりしたインストをきっと気に入っていただけるのではないでしょうか。私は早速iTunes Scoreで「OPEN」を購入しました笑。
ぜひ気になった方はYoutubeやライブスケジュールを調べてみてください!
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